Next challenge のための考察

2021/03/09 10:20

ボートハウスに本棚を置いて、お勉強タイムです。w ただいま、MISS SLのNext challengeに向けての勉強をしている真っ最中。

テーマは、今年の２月ミラノコレクションでデビューした新しいイタリアンブランド。日本語の資料がまったく見つからず、イタリア語と英語をGoogle翻訳して調べています。www

その人は、グッチのスペシャルデザイナーやスタイリストとして経験を積みました。

グッチ・・・。モード界でここ数年、革命を起こし続けているグッチについて語ろうとすると大変な事になります・・・が、グッチを知らずして、その人を理解することはできないので、下手な素人考察ですが、頑張ってみようと思います。

グッチは現在のアレッサンドロ・ミケーレが2015年にクリエイティブ・ディレクターになってから、業界に革新を起こし、売り上げを伸ばしました。アレッサンドロ・ミケーレがグッチに加えたテイストを言葉にすると「Geek-Chic」つまり、オタクファッションです。。。ファッションのオタク的展開。。。

まず最初にやったのは、女性向けに使われてきたテキスタイルや素材、フリスやレース、スカーフなどを、男性のファッションに取り入れる事。そのデザインは多くのミュージシャンや俳優たちに人気を得ます。ミケーレは「もう男性が常にクールで硬いスーツを着なきゃいけないなんて時代は終わったんだ」と話しています。

そして次にやったのが、ブランドのフェイク品を作ってハーレムでカルト的な人気を集めていたデザイナー、ダッパー・ジョーンズのオマージュです。ダッパー・ジョーンズはグッチやルイヴィトンなどのハイブランドの製品を解体して、独自のデザインに仕立て上げた一品ものをハーレムで販売していました。それは多くのヒップホップスターや、ストリートアーチスト、アスリートなどの人気を集めました。しかしハイブランドからの訴訟で、店を閉めることとなります。ところがミケーレはそんなダッパー・ジョーンズのデザインを「パクり」ます。www そしてダッパー・ジョーンズと組んで、彼をオマージュしたシリーズを発表。写真集も発売、ハーレムのショップも再開させます。

またまた最近は、日本のアニメとのコラボもやっています。なかなか衝撃的だったドラえもんシリーズ。そしてONE PIECEや、ジョジョの奇妙な冒険など。

昔々は、上流階級や富裕層のファッションが最先端であり、みんながそれに憧れるという図式がありましたが、現代はもうそれが無くなったので、ハイブランドも方向性を変えざる得ないということなのだと思います。

さらに最近では、ノースフェイス・グッチという、アウトドアラインも発表。こちらも大変な人気で、なかなか手に入らないアイテムもあるみたいです。

そういったグッチの変革の中にいて、今回、独立したデザイナー。それが次回のテーマです。

その人のInstagramを見た時に、登山風景の写真が何枚もあって、おや？と思ったのですが、それはノースフェイスとのコラボレーションに関係したものだったようですね。

グッチのミケーレはだいぶオタク色が濃い感じですがwww、その人は自然の美しさと、イタリアの伝統的な美意識を愛し、かつサイエンスフィクションも好きという、洗練された感性の持ち主のようです。３１歳の若手ですし、周囲が彼に期待するのも頷けます。

彼が独立して、今年の２月にデビューした際に発表したコレクションは、オートクチュールとプレタポルテを組み合わせたもので、彼は「背後にあるコンセプトは同じだから」と語っています。

そして季節に囚われることはせずに、年２回のコレクションを発表していく、とのことです。

変革が求められるモード界における、まさに期待の新人！

その名前は・・・

今回のチャレンジが正式発表になったら、こちらでもご紹介しようと思います。w

さてでも少しはどんなものか見たいよね？ってことで、彼が印象に残る仕事だったと語るビョークのミュージックビデオのプロジェクト。ここで着ているドレスをグッチのミケーレがデザインしていて、そこにその人も関わったようです。リンクを貼っておきます。